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【学資保険の罠】受け取るときに税金かかります!

学資保険払い込みが360万円終わった!返戻率114%だから7年後には合計410万円戻ってくる!わーい!

ちょっと待って!それ本当に410万円戻ってくるの?

返戻率の良い学資保険を選んで、これで子供の教育資金は貯め終わったと安心していませんか?

それ、本当に410万円戻ってくると思いますか?

我が家は長女の大学費用として、毎月約3万円を10年間かけて学資保険を契約しました。

返戻率が114%ということで、10年前当時は良い利率の商品だと思いました。

初年度に140万円、翌年から70万円を3年間受け取る算段でした。

学資保険の受取の場合、条件次第で税金がかかるって!
それじゃあ、返戻率114%の420万円は満額もらえないってことだよね!?

そうなんです。

受け取る金額にもよりますが、税金がかかることにより、

もらえると思っていた金額がもらえない場合がありますので、すでにご契約されている方は、

契約内容のご確認をおすすめします。

どんな場合に税金がかかってくるの?

そこが気になりますよね、一括で受け取る場合と分割で受け取る場合で税金のかかり方が変わってきます。

一括で受け取る場合

学資保険を一括で受け取った場合、受け取る金額は基本的に 一時所得 として扱われます。一時所得には、次の特徴があります:

非課税枠(特別控除)

一時所得には「50万円の特別控除」が適用されます。

つまり、受け取った金額から50万円を引いた金額が課税対象となります。

課税方式

一時所得は、受け取った金額の 1/2 が課税対象となります。

つまり、一時所得として受け取った金額から50万円を差し引いた額の半分が課税対象になります。

例えば、学資保険の一括受取金が 410万円 だった場合、課税対象となるのは以下の計算になります:

  1. 受け取った金額(410万円)から50万円を差し引く → 410万円 - 50万円 = 360万円
  2. その金額の半分(1/2)を課税対象として申告 → 360万円 ÷ 2 = 180万円

この場合、180万円 が一時所得として課税対象になります。

分割で受け取る場合

分割で受け取る場合は、学資保険の支払いは 年金として扱われ、その受取金は 雑所得 として課税されます。雑所得は、毎年受け取る金額が課税対象になります。計算方法は以下の通りです:

  • 課税対象
  • 分割で受け取る金額がその年の雑所得として申告されます。雑所得には特別控除はありません。

  • 課税方式
  • その年に受け取った金額が、そのまま所得税の課税対象になります。所得税の課税対象金額は、その年の他の収入と合算されて総合課税されます。

例えば、学資保険の年間受取金額が 70万円 だった場合、その 70万円 がその年の雑所得として課税されます。

仮に他に収入があれば、その収入と合算して税額が計算されます。

比較まとめ

項目一括受け取りの場合分割受け取りの場合
課税対象一時所得(50万円控除後、1/2課税)雑所得(受け取った金額がそのまま課税対象)
課税方式半分のみが課税対象受け取った金額が全額課税対象
受け取った金額が410万円の場合、課税対象額は180万円(50万円控除後の1/2)年間受取金額が70万円の場合、その70万円がその年の雑所得として課税

どちらが有利か?

  • 一括受け取りは、50万円の控除と1/2課税という特典があるため、税金が抑えられやすい傾向にあります。ただし、一括受け取りの場合は、受け取るタイミングで多額の所得として一度に計上されるため、もし他に所得があった場合、その年の所得税が高くなることもあります。

  • 分割受け取りは、毎年少しずつ受け取ることで、1回あたりの税負担が少なくなる場合がありますが、長期的に見て総合的な税額がどうなるかは、あなたの年間の他の所得金額や生活の状況によって異なります。

結論

一括で受け取る場合と分割で受け取る場合、どちらが税金的に有利かは状況によります。

もし、現在の年収が少ない場合や将来的に大きな収入が見込まれない場合は、

一括受け取りが有利に働くことが多いです。

反対に、分割で受け取ることで毎年の税負担を平準化したい場合には、分割受け取りの方が良いかもしれません。

でもね聞いてー!

終わりじゃないの!?

私、学資保険を解約したい!

そうだね。期待していた返戻率でお金が戻ってこないなら別の資産運用も検討できるよね。

もちろん、学資保険は生命保険的な役割も担っており、

年末調整で税金の控除があったり、

契約者が何かしらの事態が起きてしまったら、支払いが完了していなくても期日になれば

保険金が払われるなどのメリットもあります。

一概に学資保険がお得ではない商品かといえば違うので、

ご家庭の方針によってご相談されてご契約してください。

我が家は、学資保険を解約して資産運用の費用に充てたいと考え中です。

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